「良心をもたない人たち」マーサ・スタウト 草思社

■良心はなんのためにあるのか

 サイコパスとは、反社会性人格障害と呼ばれる精神病質者のことをさします。タイトルにある「良心をもたない」ということですね。他に、嘘をついて人をあやつる、空涙を流して同情をひく、追いつめられると逆ギレする、一見すると魅力的、などの特徴があります。サブタイトルには「25人に1人という恐怖」とあり、学校のクラス内に1人はいる割合と思うとかなりの高確率です。
 荒い検索ですが、25人に1人は欧米圏の話で、アジア圏のほうが比率が少なく、アジアでは200人に1人。男女比では、男3:女1くらいだそうです。

 本書ではサイコパスに対処する13のルールというのも載っています。全文は無理なのでいくつかピックアップして…。
1 世の中には文字通り良心のない人たちもいるという、苦い薬を飲みこむこと。
(そして彼らは特に凶悪な顔はしていない)
3 どんな種類の関係であれ、新たなつきあいがはじまったときは、相手の言葉、約束、責任について、「三回の原則」をあてはめてみること。
(仏の顔も三度ということです)
8 サイコパスから身を守る最良の方法は、相手を避けること、いかなる種類の連絡も絶つこと。
(それを家族・友人に説明しなくてもいい。できるだけでも顔を合わせないようにする)10 治らないものを、治そうとしないこと。
(現在、サイコパシーは治らない。そしてサイコパスは治ることを望まない) 11 同情からであれ、その他どんな理由からであれ、サイコパスが素顔を隠す手伝いは絶対にしないこと。
(「だれにも言わないでほしい」「借りがある」「君は私とよく似ている」は得意技。それより他人に警告を)
13 しあわせに生きること。
(それが最高の報復になる)

 長くなりました。個人的な苦い経験と思い入れがあるのだと思います。関わらないのが一番と思いつつ、気にかかる、気に障る人というのはいます。それでも避けてください。相手は一時的に社会的な成功をおさめるかもしれません。それでも、サイコパスは最終的には自滅する、又は幸せにはなれないという本書を信じて遠ざかっていましょう。お互いにね。
今回、本の紹介というよりサイコパスの紹介と対処法に終始しましたが、本書の意図は「良心はなんのためにあるのか」という疑問への答えだそうです。その点、同じ疑問を持つ人は飛ばし飛ばしでもいいから読んでほしいと思います。

<2018/11/04>



別亭日常
-Bettty NOTE-


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