ほんやら

「面白くて眠れなくなる恐竜」平山廉(著) PHP

■漫才師とハンディキャップ理論

 2020年の本。トリケラトプスの角とフリル、ブラキオサウルスの長い首、ステゴサウルスの背中の板など、生存に不利な特徴をハンディキャップキャラクターと言うそうです。
 以前は肉食動物と戦うためなどとも考えられていた、トリケラトプスの角は、頭全体が重くなりすぎてゆっくりとしか動けず、現代のサイのように突進して角を刺すようなことは不可能とのこと。
 では何のためなのか?

 ここでは異性の気を引くためとされています。

 大きなハンディキャップを負いながらも健康にに生きているとアピールすることで、子孫繁栄につながる。それはシカの角やクジャクの羽根などにも言われることです。
 著者が現生の生き物でハンディキャップキャラクターを発達させて繁栄している生き物(のひとつ)として人間を指摘します。大きな脳、学習に長い時間を要する言語などの複雑な文化もハンディキャップキャラクターの一種では、というのです。

 ここからは私の推測です。
 言語を上手に使っているのは誰か?そこで漫才師を思いつきます。そういえばTVによく出ている。人気があるのは面白いということもあるが、この異性アピールという点もあるのではないか、というのを考えました。
 歌手も同じかと思います。頭がいいということでは学者などもっと評価されそうですが、こちらはわかりにくいところが難点でしょうか。クイズの得意なタレントや将棋の棋士などは評価されてますよね。


 鳥の世界でインフルエンザが絶えず流行するのは、大量の空気を取り込みやすくなっているから(同時にウイルスも簡単に取り込んでしまう)、とかの話もあります。
 尻尾が縞々で二本足で立つレッサーパンダのようなシノサウロプテリクスなど、読んでいて頭のあちこちが刺激を受ける本でした。


<2023/3/9>

ほんやら

別亭日常
-Bettty NOTE-


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